暮らしのコラム015
2020.02.18リビング階段のメリット・デメリット
お客様と間取りのお話をさせていただく際に、必ず聞き取らせていただく項目に、階段をリビングに設けるか、設けないかがございます。
そもそもリビング階段が間取り上によく出てくるようになったきっかけとして、お子さんが帰宅した際に、黙って二階に上がらないように、家族の居るリビングを通過してから二階に上がってほしい的なニュアンスでした。
確かに年頃になると、わざわざ台所に立つ母親のもとに立ち寄って、帰宅を知らせたりはしませんよねー。
現在、弊社のお客様の間取りの割合としてリビング階段を採用する比率は30%程度でしょうか。
必ずメリットとデメリットをお伝えするようにはしているのですが、たまたまデメリットの方が気になるお客様の割合が多いだけだとは思いますが。
では、私なりに考えるメリットとデメリットですが、
まずメリットは。
① 先ほども記しましたが、お子さんが帰宅した際に必ず顔を見てコミュニケーションを図ることが出来る。
②リビングが直接階段に接するのでリビングが廊下代わりになり、階段の為の廊下スペースを確保しなくてもよいため、坪数の減少に繋がる。
他にも色々と有るかとは思いますが、個人的には大きなメリットは上記の二点かと思います。
ではデメリットは。
①高気密・高断熱な住宅が増えてきたとはいえ、空調の効率やランニングコストが気になる(特に暖房効率)。
②夜にリビングに来客が有った際に、お風呂に行ったりするのに、リビングを通過しなければいけないため、服装などに気を使う。
これも他にも色々とはございますが、設計段階で上記のような、メリット・デメリットをお伝えするようにしています。
個人的に感じるのは、弊社だけかもしれませんが、ひと昔前ほどリビング階段にこだわるお客様がいなくなったのかなー?と思います。
間取りの中の一部分だけですが、家族の生活に影響を与える部分ですので、家族間で相談してみてくださいね(‘ω’)ノ
015 リビング階段ってどうなのー