暮らしのコラム007
2020.01.24壁の厚みでひと工夫
対面キッチンの場合、キッチン背面に冷蔵庫とカップボード(食器棚)が並ぶ配置になるかと思いますが、カップボードの奥行きが既製品の場合だいたい45cm程度、冷蔵庫の奥行きが大きい場合だと70cm程度でしょうか?
つまりカップボードより冷蔵庫の方が25㎝程度前に出てくるようになります。
キッチンと冷蔵庫との距離を仮に1m確保すると、食器棚との距離は1m25cmになる計算になります。
そこの距離を広くとればとるほど、ダイニングやリビングの広さが縮まることになってきます。
LDK全体の広さがゆとりある設計の場合はそこまでシビアに考えなくてもよいことかもしれませんが、広さにゆとりがない場合はこのスペースの5cm、10cmをシビアに考えなくてはいけないこともあります。
そこで、写真の事例では冷蔵庫背面の壁の厚みを利用して5cm凹ませることで冷蔵庫とカップボードの奥行きの差を少なくして、結果、リビングダイニングの広さを少しでも確保することが出来ました。
現場ではちょっとしたひと工夫で解消できることが結構あったりします。お客様の提案によってそれに気づかされることも結構あったりします。
事例のケースでは背面壁が耐力壁ではなかったので可能でしたが、筋交い等が有る場合には難しかったりもしますので、現場での相談が必要になってきますね(‘ω’)ノ
007 壁の厚みでひと工夫